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たまには真面目に将棋の検討をしてみる

土日に行われていた朝日アマ名人戦3番勝負は、2勝1敗で今泉さんが新しい朝日アマ名人になりましたね☆

 清水上さんは最近の全国大会でお見かけした事がないので、今泉さんと比較して明らかに調整不足だろうなと思って観ていました。しかしそんな中で1局目で先勝。やっぱ強いんだなー。。。さすがとしか言いようがない。

 ここからは、生意気にもトップアマの将棋を語ってみたいと思います。
 
 天野の視点では、2局目がポイントだったように思う。

 アマチュアで活躍している人というのは、基本的に王様を堅く囲っています。ですけど、それだけじゃ勝てない。なぜなら野球選手が変化球を覚えるのと同じ理屈で、いつも自慢のストレートを投げていたらそのうち相手の目が慣れて打たれるから。因みに私の場合は自慢のストレートなんてないので、いつも相手に怯えながらお子様ランチな序盤をやってますw
 
 両者振り飛車党なので、1局目の相居飛車が「変化球」に見えますけど、これは内容的には結構「ストレート」な将棋だと自分は思う。1局目という事で振り駒ですから直前まで先後もわからないし、いきなり端歩突きあったりしてお互いが牽制するのも考えられる展開。振り飛車党同士で指すと、「お前は振るな」「俺は振るよ」「お前が振るなら俺は振らない」「お前が振ったから俺も振った」「お前の対応など知らん。俺は振る」など、とにかく色んなケースがあります。結局この将棋は「お前が振らなかったら俺も振らない」という、変化球ではなく振り飛車党同士の1つの展開にすぎないわけです。強い人って、本当色々考えていますよね。

 
 お互いおそらく相居飛車は慣れていないんでしょうけど、素人じゃないんだから指せます。実際この将棋は結局お互い堅く囲いあっていて、まさにセオリー通りの将棋。
 こういう将棋は、勝とうが負けようがあとに響かないような気がします。セオリー通り指して負けたんだから、もうそれは仕方ないじゃないですか。

 で、問題の2局目。この将棋は「お前が振ったから俺も振った」というケース。

 お互い相振り飛車の捌き方に関しては朝飯前だと思うんですが、この将棋はお互いそこまで堅くない。相振り飛車こそまさに現代の「変化球」で、良い戦法ですけど強い人の中で減少傾向にあると思う。
 王様が薄いですから、こういった戦型で勝つ人は本当に強い。ここである手に自分は注目しました。

それは清水上さんの指した、58手目の△54歩という手。

 1歩交換するんだけど、結局数手後にまた△53歩と打ち直している。これは私のような適当人間目線から見ても明らかに変調で、正直このあたりから清水上さんの雲行きが怪しいような気がしてきました。
 例えば58手目の局面で、どうせ自信がないんだから△44銀と「わざと隙を与える」手はあったと思う。▲54歩には△35飛、▲32銀には△45歩、▲43銀△35飛▲36歩には△55飛▲同飛△46角。正直ちゃんと調べれば今泉さんの方が良くなりそうな気はするけど、本譜よりは良かったと思う。
 そこからの粘りはさすがでしたが、逆転までは至っていないように見えました。この将棋に勝った今泉さんはただ勝っただけでなく「強い勝ち方で勝ってタイに持ち込んだ」わけで、そのままちょっと休憩して3局目が行われる事を考えれば、これはもう明らかに今泉さんが有利ではないでしょうか。

 
 3局目は「お前が振ったから俺は振らない」というケース。最近の今泉将棋の中だと、このケースが最も力が出ている気がします。つまり、今泉さんは振り飛車党なんですけど、この将棋こそまさに「エース中のエース」。
 65手目で▲44歩が有力だったとネット解説には載っている。
 だけど△54角でどうなんだろう。以下▲同角△同飛▲43歩成△同金▲61角△44飛▲46歩・・・うーん、私にはわかりませんwww こういう時、進化して超強くなったCPUに聞いてみたいですね(笑)  
 で、何が言いたいのかというと、結局本譜は65手目▲85飛と指したんですが、これがスーパー大悪手で△65歩が超激痛。さすがに△65歩が見えていたら清水上さんが▲85飛と指すわけがないのでこれは絶対に「うっかり」ですが、なかなかこの将棋で振り飛車側が逃げ切るのは大変だって事です。3局とも違う将棋でしたが、これはもう最後にエースを持ってこれた今泉さんの策略勝ち。おめでとうございます!

 これは以前あるプロに聞いた話なんですが、「CPUはあまり穴熊をしない」らしいです。なぜかというと、CPUにとっての王様のベストポジションは「88(後手なら22)」だから。だから矢倉とか銀冠が多いんですって。
 それを大前提として考えると、3局目の将棋とかはアマ最強の今泉さんにとっての大エース戦法なんだけど、将棋の最終形態ではないのかもしれない。
 けれど、人VS人の場合、歩がぶつかった後も人だから必ずミスが発生する。その「人ならではのミス」を一番発生させやすいのが穴熊なのかなーって、この将棋を観ていて思いました。


 今のアマG1では、ここまで思考を掘り下げていかないと勝てない。ただ穴熊組むだけじゃダメで、その前に色々な駆け引きがある。
 
 やっぱり自分には無理な気がしますwww みんな強すぎ。
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