Twitterの電王戦第5局の記事について
本日書かせて頂きました、電王戦第5局に関する私のTwitterの記事に説明不足な点があると思い、私の電王戦に対しての思いと言うか、ブログで追加の説明をさせて頂きます。
「ほぼ労力ゼロでハメ手をコピーして勝つトップ棋士」という表現に関してですが、これは先日行われた「アマがCPUに勝ったら100万円」の企画で勝たれた方の手順をそのまま阿久津さんが採用した、という事ではありません。実際私はアマが勝ったら100万円のイベントが行われる前に阿久津さんと会って今回の戦型に関して話をしていて(忘年会か新年会かは忘れたけどそれぐらいの時期です)、△28角を打つ可能性があるという事を阿久津さんが認識していた1人の証人でもあります。
その時の阿久津さんに対する印象としては、まだAWAKEに対してボヤーっとした感じというか、どうしよっかなーというか。調査中の段階でトッププロとして様々な情報を収集されていました。
阿久津さんとは長い付き合いなので、会話なんてしなくてもお互いの考えている事は大体わかります。明らかに本気で向き合っていると思ったし、やはり公式戦との両立は大変そうだったけど阿久津さんなりに全ての対局でベストパフォーマンスを見せようとしているんだなと感じました。
阿久津さんの将棋は居飛車が中心ですが、後手番でゴキゲン中飛車を採用したりする事もある多彩なタイプです。しかも△28角を打ってこなかったとしても普通の将棋に戻る。ですが、もし万が一CPUに△28角を打たせて勝ってしまったら、「研究に研究を重ねて勝ち切るタイプではない阿久津さんならではのシャープな持ち味を発揮する事がない」わけで、そういうのを狙って、本当にそれでいいの???って私は思いました。そして実際そうなり、こういった事を「労力ゼロ」と表現させて頂きました。
特に今回の勝負は、電王戦のFINALで最終局。大将として阿久津さんは棋士を代表して出ているわけですから、勝敗と同じぐらい「棋士が今後CPUとどう向き合っていくのか」という事が問われていて、他に出場されていた村山さん、稲葉さん、永瀬さん、斎藤さんとは明らかに立場が違います。
そんな中で阿久津さんには、もちろん結果が大事なのはわかりますが「棋士とはこういうものなんだ」というのを表現して欲しかった。ですがその「こういうもの」という部分が、阿久津さんと私の感覚では違った。
阿久津さんはこういった結末をファンの方にお見せしました。、今回に限らずこういうような文章を書くと「阿久津さんがセコい」と書きたかったのかのように勘違いされてしまう事があるんですけど、もちろんそれは誤解で、勝負師には色々なタイプがいる、いて良いという事を伝えたいです。
私は阿久津さんと比較したらもちろん全然弱いわけですけど、これでも23年ほぼ将棋一筋でやってますからそれなりにプライドがある。自分の考えが正しいと信じている。
ですが、それは阿久津さんも、弟弟子の巨瀬さんも同じです。手数は短かったですが、非常に内容の濃い一戦だったのではないでしょうか。
勝負師とはどうあるべきか、正解は依然謎のままです。
「ほぼ労力ゼロでハメ手をコピーして勝つトップ棋士」という表現に関してですが、これは先日行われた「アマがCPUに勝ったら100万円」の企画で勝たれた方の手順をそのまま阿久津さんが採用した、という事ではありません。実際私はアマが勝ったら100万円のイベントが行われる前に阿久津さんと会って今回の戦型に関して話をしていて(忘年会か新年会かは忘れたけどそれぐらいの時期です)、△28角を打つ可能性があるという事を阿久津さんが認識していた1人の証人でもあります。
その時の阿久津さんに対する印象としては、まだAWAKEに対してボヤーっとした感じというか、どうしよっかなーというか。調査中の段階でトッププロとして様々な情報を収集されていました。
阿久津さんとは長い付き合いなので、会話なんてしなくてもお互いの考えている事は大体わかります。明らかに本気で向き合っていると思ったし、やはり公式戦との両立は大変そうだったけど阿久津さんなりに全ての対局でベストパフォーマンスを見せようとしているんだなと感じました。
阿久津さんの将棋は居飛車が中心ですが、後手番でゴキゲン中飛車を採用したりする事もある多彩なタイプです。しかも△28角を打ってこなかったとしても普通の将棋に戻る。ですが、もし万が一CPUに△28角を打たせて勝ってしまったら、「研究に研究を重ねて勝ち切るタイプではない阿久津さんならではのシャープな持ち味を発揮する事がない」わけで、そういうのを狙って、本当にそれでいいの???って私は思いました。そして実際そうなり、こういった事を「労力ゼロ」と表現させて頂きました。
特に今回の勝負は、電王戦のFINALで最終局。大将として阿久津さんは棋士を代表して出ているわけですから、勝敗と同じぐらい「棋士が今後CPUとどう向き合っていくのか」という事が問われていて、他に出場されていた村山さん、稲葉さん、永瀬さん、斎藤さんとは明らかに立場が違います。
そんな中で阿久津さんには、もちろん結果が大事なのはわかりますが「棋士とはこういうものなんだ」というのを表現して欲しかった。ですがその「こういうもの」という部分が、阿久津さんと私の感覚では違った。
阿久津さんはこういった結末をファンの方にお見せしました。、今回に限らずこういうような文章を書くと「阿久津さんがセコい」と書きたかったのかのように勘違いされてしまう事があるんですけど、もちろんそれは誤解で、勝負師には色々なタイプがいる、いて良いという事を伝えたいです。
私は阿久津さんと比較したらもちろん全然弱いわけですけど、これでも23年ほぼ将棋一筋でやってますからそれなりにプライドがある。自分の考えが正しいと信じている。
ですが、それは阿久津さんも、弟弟子の巨瀬さんも同じです。手数は短かったですが、非常に内容の濃い一戦だったのではないでしょうか。
勝負師とはどうあるべきか、正解は依然謎のままです。
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